ようこそ ! ヤマハソアリングクラブのHPへ (YSC機材紹介)

YSCのフリート達(機材)紹介

グライダー(滑空機)が複座・単座各1機と、エンジンを備えた複座モーターグライダー(動力滑空機)1機の、計3機を保有しています。何れも高性能なグラスファイバー製の機体で、全機旧西ドイツ製です。

1.複座練習機(タンデムシート:前後に席がある):アレキサンダーシュライハーK21 (ASK21)

サービス名機番:JA2350、コールサインは「シリウス」です。旧西ドイツ・アレキサンダーシュライハー社製で、操縦がし易く、失速特性は穏やかで、また危険なスピンにもとても入りにくい機体(逆にスピンに入れる方が苦労する)。とても良い練習機です。
この為、全世界で操縦教育に使用されている最もポピュラーな複座練習機です。日本でも日本学生航空連盟や各社会人クラブで多く使用されています。
機体サイズ等 全長:8.35m、全幅:17m、全高:1.55m、自重:360kg、最大離陸重量:600kg
速度等 最良滑空比:34(複座時速度90km/h)、失速速度(VS):74km/h(重量:600kg)
設計運動速度(VA):180km/h、超過禁止速度(VNE):280km/h
制限事項等 制限運動荷重倍数: +6.5 / -4.0 (@180km/h)

2.高性能単座スポーツ機(寝そべる様に着座する):シェンプヒルト ディスカス (Discus)

サービス名機番:JA2533、コールサインは「オリオン」です。旧西ドイツ・シェンプヒルト社製で、翼はカモメの様に細長く、引き込み脚を備えています。空気抵抗が少なく、飛行中の風きり音はASK21よりもずっと静かで、またロールレートや加速も素早くてスポーティです。さながら空のスポーツカーといった感じです。
上昇気流が多く発生しそうな日に利用し、基本的に時間制限は設けていない為、浜北でも5時間の滞空や2,500mまで上昇した飛行実績などがあります。

機体サイズ等 全長:6.6m、全幅:15m、全高:0.8m、自重:235kg、最大離陸重量:525kg
速度等 最良滑空比:42(速度100km/h)、失速速度(VS):69km/h、
設計運動速度(VA):200km/h、超過禁止速度(VNE):250km/h
制限事項等 制限運動荷重倍数: +5.3 / -2.65 (@200km/h)

3.複座モーターグライダー練習機(サイド・バイ・サイド:横に2席ある):グローブ G109B

サービス名機番:JA2352 、コールサインは「ファルコン」です。 旧西ドイツ・グローブ社製で、エンジンを備え自力で離陸可能です。軽飛行機同様に多くの航法装置や無線装置を備え、巡航速度80kt (150km/h)での長距離飛行が可能で、更に夜間飛行も可能な灯火装置も備えています。近隣にある静岡、伊豆大島、松本の各空港はもとより、南紀白浜、広島、北九州、熊本までも飛行した実績があります。燃料は車と同じハイオクガソリンが使用可能な為、軽飛行機より安価に運航できます。
通常はエンジンを使用したフライトが主ですが、上空へ上がった後にエンジンをカットしプロペラをフェザリング(空気抵抗が少なくなる様に捻って固定)した後、滑空飛行をする事も可能です。これが通常の軽飛行機とは大きく異なる点です。
機体サイズ等 全長:8.1m、全幅:17.4m、全高:1.7m、自重:665kg、最大離陸重量:850kg
速度等 最良滑空比:28(速度115km/h / 850kg)、失速速度(VS):74km/h(パワーオフ時)、
設計運動速度(VA):170km/h、超過禁止速度(VNE):240km/h
制限事項等 制限運動荷重倍数: +5.3 / -2.65 (@170km/h)
離着陸距離 最短離陸距離:196m、最短着陸距離:316m
エンジン 2500cc 95HP (max 3400rpm)

4.ヤマハリトリブとHSRバロネス (機体コブラや曳航ワイヤーの牽引車と、草・芝刈り機)

サービス名共に名脇役で、訓練にはなくてはならないもの達です。
ヤマハリトリブは、ハイラックスを使ったコブラや曳航ワイヤーの牽引車です。
朝一番に機体コブラを滑走路へ牽引し、訓練終了後はまた格納庫まで戻します。
日中は、グライダーを曳航するワイヤーをウインチ側から機体側へ牽引(リトリブと呼ぶ)する働きものです。
なお、機体コブラを牽引する為に牽引車検を取得し、また牽引するドライバーも牽引免許を持った人が運転しています。
HSRバロネスは、浜北スカイスポーツ連盟で所有する草刈り機=滑走路の芝刈り機です。草や芝が伸びる春から~秋まで、このHSRバロネスが大活躍します。広くて長~い滑走路の草や芝を刈るのは、人手では不可能。このバロなしでは考えられません。
刈り込み済の青々とした芝滑走路へ向かうファイナルグライドは、とても気持ちが良いものです。


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